フランチャイズと代理店の違い
フランチャイズや代理店という言葉は聞いたことがあっても
実際のところその違いを明確にわかっている人というのはそこまで多くないでしょう。
やはり経営者という立場に立てば知っていることも、そうでなければやはり知らないもの。
ではいったいどんな違いがあるのでしょうか。
今回はフランチャイズと代理店の違いについてご紹介いたします。
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そもそもフランチャイズと代理店とはなんなのか、具体的なお店は?
そもそもフランチャイズとは、本部から商品・サービス・ノウハウの提供を受けることができます。
未経験でも開業が可能という事が多く、独立開業をしやすいメリットがあります。
開業する際にも必要な知識や技術の研修もあり、開業後にもサポートが受けられます。
店舗タイプ・自宅開業タイプなど内容も幅広くあります。
具体的なお店の例を挙げると、コンビニエンスストア、マツモトキヨシ、ドトールコーヒー、 スターバックスや、不動産だとセンチュリー21やエイブル、教育系では明光義塾、トライグループなどで そのほかにはダスキンやオリエンタルランドもフランチャイズです。
一方代理店とは、商品・機器などの「販売契約をしたお店」のことで独占して契約を結んだり
代理店同士がライバルになってしまわないようにその地域の代理店数を制限することもあります。
また「商品・機器」の契約なので、別メーカーなどの会社と別の商品の契約や取扱いが可能です。
具体的な例を挙げると、広告代理店と呼ばれるもので有名なものに電通、旅行代理店だとJTBなど大手もあり
保険代理店にはCMでおなじみのほけんの窓口グループなどがあります。
他に銀行代理店があり、これは民営化後の郵便局の貯金窓口を「ゆうちょ銀行における銀行代理店」
としてみなされています。
他に信用金庫や信用組合、労働金庫、農業協同組合にも代理店制度が存在しています。
フランチャイズと代理店の大きな違いとは
営業と利益の差
フランチャイズと代理店で大きく異なるのはやはり「利益」の在り方です。
フランチャイズでは売上金の一部を本部に納めることになっています。
本部と加盟店で利益を享受することになっており、なかにはロイヤリティ負担というものもあります。
※フランチャイズの店舗によってはこのシステムがなくロイヤリティを支払う必要のないものもあります。
このロイヤリティは店舗の売り上げの数%になることがほとんどで、店舗によっては利益を圧迫するものにもなってしまいます。
しかし経営面の指導、バックアップなどのサポート体制があるため、経営未経験でも始められます。
代理店では商品の販売などを委託契約によって請け負う形での営業となります。
代理店では販売のみならずアフターサービスまでのケアを行う必要がありますが
その販売方法などについてはフランチャイズとは違い契約によらず自由にすることができます。
また、売上金を納める必要はありませんが、経営ノウハウやバックアップなどのサポート体制はありません。
屋号の名前
フランチャイズではチェーン店などの名称をつけることが求められます。
例えば「セブンイレブン」などの固定的な名前のことです。
代理店はチェーン店としての名称をつける要求はあまりないため、中には個人名のお店 (例:田中旅行代理店)のように名前がつけられることもあります。
契約を離脱する時の差
フランチャイズの場合、契約を中途離脱したくても一定の条件を満たす必要があります。
実際のところ「難しい」といえます。
しかし代理店の場合、取引き自体が個別完結となっているので、債権債務を清算すれば 問題なく中途離脱することができます。
どちらが経営しやすいのか
フランチャイズはすべてにおいてマニュアルがあり、原則従わなければなりません。
また、経営ノウハウについても教えてもらえるので、初めての独立した経営をする人も
ある程度は安心して任せていることができます。
ロイヤリティや本部に納めるお金のことを考えると、その店舗の売り上げによって
利益の差が出てくるという面においては仕方ありませんが、流れに乗れれば仕事はしやすいでしょう。
代理店では自由に販売できる、商品やサービスが販売できればその売上げが収入として
すぐに手に入るという意味ではメリットがあるといえます。
しかしながらマニュアルがないこと、売れるためにはどうしたらいいかという販売戦略や
商品・サービスの研究を自分でしなければならないという点があり
また導入する商品・サービスが売れるかどうかを見極める目が必要となります。
自分で考え、自発的に動くのが好きだ、と言う人は代理店が経営しやすいといえますし
マニュアルがある中で人を教育し、販売していきたいという人はフランチャイズが合っているといえます。
まとめ
独立起業をしていきたいと考える人はフランチャイズや代理店について
きちんと知っておくと後々良いですね。
今やどこにでもあるコンビニはフランチャイズで、実際経営するのは大変かな。と考えたりもしますが
場所や条件によっては本当にヒットするコンビニにもなりますし
どんな人が集まる場所で、どんな人を雇用するのか、そういった面において
「先見の明」が試されるのかもしれませんね。
もちろん代理店も「何を取り扱うのか」が大きなポイントとなるため
そういった点において代理店も「先見の明」が必要な商売だな、と感じます。