フランチャイズで起業するとお金にうるさくなる?
多くの資金を持ってしまうと…
いざフランチャイズで起業すると、自分で事業を行っていくことになります。
フランチャイズ立ち上げ当初は、融資を受けた資金や手持ち資金などで思った以上に手元にお金があることでしょう。
そのため、気が大きくなってしまって、そのお金を接待などの豪遊で使い込んでしまう人も少なくないようです。
そのような人は、どこかの時点で資金ショートを起こしてしまうので、そのときに後悔しても後の祭りとなってしまいます。
会社員であれば、所得税や保険料、年末調整などすべて会社が面倒を見てくれるので、確定申告や所得税の納付・社会保険料の納付などといった作業を自分で行うことはありません。
いっぽうで、個人事業主、あるいは法人設立をして事業を行っていくと、自力で確定申告をしなければなりません。
また、日々の会計作業・給与計算、決まった期日での納税や保険料納付も自分で行わなければならないのです。
個人事業、法人経営の場合の税金や保険料など
個人事業の場合
- ・所得税
- ・住民税(道府県民税、市町村民税)
- ・事業税
- ・消費税
- ・国民年金保険料
- ・国民健康保険料
- ・予定納税
法人経営の場合
- ・法人税
- ・法人住民税(道府県民税、市町村民税)
- ・事業税
- ・消費税
- ・社会保険料(健康保険、厚生年金)
- ・労働保険料(雇用保険、労災保険)
- ・役員、従業員の賃金から天引きした預かり所得税の納付
- ・中間申告
ざっと箇条書きにしてみました。
個人でも法人でも上記のような税金・保険料の納付が必要となります。
これらの税金や保険料を納付するために、日々の会計作業や給与計算などの仕事が必要となってくるのです。
もちろん、会計や税務については、税理士や会計士に税務や会計に関する作業を委託してもよいです。
しかし、年間契約となるので、かなりの費用を請求されるでしょう。
投資について
起業すると、自分の事業へ投資についてお金の使い方に関して、十分に賢くならなければいけません。
自分の事業に投資するということは、それが直接的に売上・利益を伸ばすことになるので、投資は絶対に必要なことなのです。
広告宣伝費や人件費、さらには開発費に外注費など、どの部分にどれくらいのお金を投資するのか、という判断を継続して行っていかなければなりません。
最初はわけがわからないまま、お金だけが潤沢に手元にあるので、遊び歩いていたにしてもすぐにこういった問題に直面するのです。
お金は使い方次第
お金の使い方次第で、事業が上手く行くかどうかが決まります。
これがわかってくると、1円でもムダにできないと思えてくるのです
最初のうちは、少ない金額で練習しながら、段々と大きな金額へステップアップしていったほうが良いでしょう。
優れた経営者となるには、事業に投資するお金の使い方が上手になら無ければいけません。
気をつけたいこと
お金の扱うようになるとどうしてもお金に対して細かくなってしまいます。
最初はどんぶり勘定でもいいかと思っているとそれが後になって、会計業務に響いてくるのです。
会計データを税理士に確認してもらうようになると、細かな指摘を受けるようになります。
そうなってくるとますますお金に細かくなってくるのです。
お金が潤沢にあるときに、会計業務は信頼できる人にまかせるようにしたほうがいいかもしれません。
起業してからすぐの目標は会計業務からの脱却と考えたほうがいいでしょう。
経営者はお金を使うことを専門に考えるようにしたほうが良い方向に向かうことが多いです。
起業をすると、お金との付き合いは、絶対に避けられないものです。
お金の計算を自分でやりたくないと考える人は、起業するのをやめるか信頼できる人にまかせたほうがいいでしょう。
もっとも、お金との付き合いは、「習うより慣れろ」という面が大きいです。
必要以上に不安に感じることはありません。
失敗と成功を繰り返しながら、段々と上手になっていくものです。
ただし、起業の最初の頃での失敗は後で取り返しがつかなくなることもあります。
大胆に行きたいところですが、よほどの自信や確証がなければ、少なく投資することから始めましょう。
そして、できるだけ、自分でお金を管理することがない方向に向かうようにしたいものです。
経営者がお金に細かくなってしまったら、なかなか事業を大きくすることはできないと考えたほうがいいです。