フランチャイズの暖簾分けってどう?稼げるの?

フランチャイズって何? これは例を挙げたほうがわかりやすいでしょう。

例えば、ラーメン屋を始めたいとします。 ラーメン屋ではなくうどん屋でも、カフェでもかまいません。 資金面などはこの際割愛します。 ゼロからのスタートでしたら、当然知名度がありませんから、お客さんもなかなか入ってくれないでしょう。

前評判などもわかりませんから、「このラーメン店は美味しいのかな?」というように、店の前を通る人も疑心暗鬼になってしまうのです。 そのため、開店セールとして安売りやサービスなどで集客を図ることになるのですが、そういったセールも一過性のものに過ぎないのです。

こういった店舗経営で大事なのはリピート客をつかむことです。 一回目というのは比較的簡単です。 お客さんの中にも、どんな味かなと思って来店する人がいるからですね。

ですから、大事なのはリピーターになってくれるかどうかです。 (もちろん他の種類のラーメンも食べてみようなんて人もいますから、正確には4,5回来てくれたらリピーターと呼んでもいいかもしれませんね) す。

ですから、ゼロからのスタートでしたら、固定客(リピーター)をつかむのがとても大変なのです。

しかし、これが名の通った有名店だったらどうでしょうか?

ラーメン屋でも全国に名の通った有名店がたくさんあります。 中にはフランチャイズ経営しているラーメン屋もあります。

そういった名店でしたら、まずいはずがない(安全パイ)ということで行列ができるくらのお客さんになることでしょう。味が予想できることも大きいですし、なんといっても価格やメニューなども(ネットなどで)わかってますからね。

新規開店したお店でも、そのような有名店でしたら、お客さんもどんどん入ってくれるのです。 それがフランチャイズの大きなメリットということですね。

フランチャイズのコスト

フランチャイズ経営だと必ず成功するというわけではありませんが、成功する確率はフランチャイズではないものと比べると大きな差があると考えていいでしょう。 それだけ、名前というものは大きな影響力があるのです。

それでは、フランチャイズのコストはどうなのでしょうか。 フランチャイズだからといって全てがお任せというわけではありません。

店舗が賃貸でしたら、賃貸料が発生します。 そして、売上に対してロイヤリティが発生します。 もっとも、市場調査なども行ってくれますから、ある程度の収支計画というのはできるでしょう。

大雑把ですが、初期費用 + 売上の数%(ロイヤリティ)という設定をしています。

例えば初期費用が100万円で(安いですが)、売上の10%がロイヤリティと設定されていたとします。 まずは100万円を支払って、そのあと店が続く限り売上の10%を毎月支払い続けることになります。

売上の10%というのは、稼いだお金に対して支払うものです。 ですから、売り上げに対して支払いが赤字になるということはありません。 もちろん、他の経費が圧迫することはありますが、売り上げに対する支払いは絶対条件ですから、ロイヤリティとして支払わなければいけないのです。

もっとも、最初に投資した初期費用が高いと、初期費用を回収するのに相当な時間がかかるでしょう。

ですから、フランチャイズを選ぶときは、初期費用ができるだけ少ない所を選ぶようにしましょう。

ここはかなり重要なポイントです。 フランチャイズ経営はおんぶにだっこの面があります。 というのも、フランチャイズ経営をするという事は、売上が発生するまできちんと教育をしてもらえるという事です。 これはフランチャイズのオーナーも同様です。

経営者は経営者としての教育を受けますし、店舗スタッフもきちんとした教育を受けます。 これは、フランチャイズ元としては自社のブランド維持のための当然の投資なのです。

フランチャイズ元も暖簾分けで看板を貸すのですから、評判を落とすわけにはいかないのです。

不労所得ができる?

フランチャイズの理想的な形は不労所得です。 それがフランチャイズの経営者の最終目標といってもいいでしょう。 最初はコストを抑えるため自分1人あるいは夫婦でやるのがいいでしょう。

しかし、この形態だといずれは売上の限界を迎えてしまいます。 それでも利益が出るようになったら、利益率を下げるにしても、店長を雇ってまかせるようにするのです。

それは、毎月10万円程しか残らなかったとしても、自分は経営だけを見ていればいいということです。 次に何をするのかと言うと、2店舗目の展開をするのです。

最初の店舗で10万円の不労所得を作れたのですから、2店舗目もそんなに難しい事はないという理屈です。 これがうまくいけば、10店舗めで月間の利益は100万円になるということですね。 これがフランチャイズ経営のおいしいところなのです。